『軽蔑』

監督 ジャン=リュック・ゴダール

ゴダールの映画は『気狂いピエロ』くらいしか見ていない。
大昔に見たけどよくわからなかったような記憶しかない。
『軽蔑』も難しいんだろうな、と思ったが、意外とわかりやすい。
映画内映画の『オデュッセイア』のあらすじをちょうど最近知ったことも助けになった。
もっとも印象的なのは、夫婦の間のすれ違いが生じる場面。
延々と小さなアパートのシーンが続く。
たぶん十代の頃に見たなら退屈か、もしくは理解できなかったと思う。
人と人がどうしてこれだけわかり合えないのか。
かつて愛しあっていた(それもその日の朝まで)二人がどうしてどんどんずれていくのか。
このずれていく描写が生々しい。
愛を求めようとすれば求めるほどずれていくし、相手を十全に理解しようとすればますます理解できなくなっていく。
そんなもんだよね、と客観的に見ていられなくなるほど切実な描写なのだ。
ゴダールが当時夫婦間に実際に抱えていた問題を映画に投影しているそうだ。
主人公の男がピストルを持っていた。
確か『1Q84』で、物語の中で拳銃が出てきたら発射されなければいけないという台詞があったように思うが、発射されなかったなあ。
ブリジット・バルドーはすごいです。

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