手術。巡礼の年。工事のような作業。

左前腕撓骨(親指側から肘に向かって伸びる骨)と尺骨(小指側から伸びる骨)がポッキリ折れて、同時に骨折によって皮膚が少し破けてしまった開放骨折でした。

二週間抗生剤を投入して、左前腕を牽引して、ついに9月4日、手術です。

手術は

1 撓骨、尺骨それぞれをもとの形につなぎ、金属のプレートで繋ぐ。なお骨片がひとつ飛んでいるが、入れられそうだったら入れるし、だめならばあきらめる。

2 開放した部分の皮膚でだめになったものは取り除く。

という内容です。

朝、昼を抜き、ベッドごと動かされ、12時45分に手術室に入りました。

看護士さんたちがだいじょうぶですよ、と大勢で迎えてくれます。

もし天国に行くようなことがあれば、天使たちはこんな感じで迎えてくれるのに違いありません。

事前に、手術中に音楽を流します、と言われていました。

悩みました。が、剣さんの「まっぴらロック」が手術室にかかったりした場合、面倒なことになりそうです。

最終的にリストの「巡礼の年」のCDを手術室の看護士さんに手渡しました。

ベッドから手術台に乗り移るとき、二週間ぶりに上半身をもちあげたら、クラッとしました。

左脇から針を入れて伝達麻酔を行います。

徐々に左手の感覚がなくなっていきます。

痛み止めも入っていますが、意識ははっきりしているし、声も聞こえます。

まず、牽引のために手に差していた串を抜きます。

次に左手を自分の胸の上あたりにある台に載せて、前腕部の外側を切っていきます(どれも想像ですが)。

尺骨をつなぐのですが、聞いている限りだと何かの工事の作業のよう。引っ張ってごりごりやって、お、うまく合ったぞ、みたいな感じの力仕事です。

うまくかみあったら、六穴とか八穴とかおっしゃっていたので、たぶんプレートの穴の数と想像したのですが、それで骨をつないでネジ止め。

そして縫合。

次に左腕を伸ばして、隣にある台に載せて内側撓骨の接続作業。

こっちもほぼ同じ作業ですが、骨片は撓骨から飛んだもののようで、お、ここか?おおぴったりじゃん、みたいなやりとりが聞こえます。

聞き耳立てていたら、看護士さんに深呼吸してください、と注意されました。

息をのんでやり取りを聞いていたようです。

終わったのは16時半くらいだったでしょうか。

うまくいったようでした。

皮膚もだめになった部分はなかったとのことでした。

レントゲンを撮って、病室に帰還しました。

 

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この記事を書いた人

m-betsuo(べつお)

やる気のない中年男性が、やる気を出そうとしています

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