僕らがラーメンを食べる理由

国会をはじめとしたあらゆる場で議論されつくされたことですが、どうして飲んだあとにラーメンを食べなくてはいけないのですか。

海は死にますか。

山は死にますか。

 

先日、ZABAさんに誘われて、食事に行きました。

食事だけで終わるわけはなく、当然お酒も少々たしなむわけです。

少々たしなむだけで終わるわけはなく、つまみをがんがん注文しながら飲むのです。

お腹がいっぱいです。

なのに、宴が終わってから、なぜかラーメン屋に行くことになるのです。

今日はラーメンは食べないぞ、と天に誓った夜なのに。

 

最近のラーメン屋さんは白飯が食べ放題のところが多いですね。

こないだ行ったお店は、かき氷まで食べ放題。

炭水化物炭水化物炭水化物……

これじゃ身体にいいわきゃないよ。

もちろん私は白飯もかき氷も食べませんでしたが。

 

小学生の頃は親が働いていたので、土曜日の昼、学校から帰るとインスタントラーメンを作って食べました。

銘柄は「サッポロ一番味噌ラーメン」がほとんどでした。

具なし。

それに冷えたごはんを合わせて食べました。

私にとっては、冷えたごはんは温かいごはんよりもなぜかおいしかった。

さらにラーメンという熱くてしょっぱいものと交互に口に運ぶと、ベストパートナー。

具がないから、炭水化物しか取ってねー。

 

やはり小学生の頃、何週間かおきに、日曜日に近くの中華料理屋「宝龍」で出前を取って食べたラーメンも記憶に残っています。

こちらは軽くのびた醤油ラーメンで、ぴたーっと貼られたラップをぺりぺり剥がして割り橋で食べる。

親たちは野菜炒めや餃子を食べていましたが、私はラーメンのみ。

当時、野菜炒めも餃子も食べられなかったのです。

以来、私のラーメンの味はこの「宝龍」が基準となっている気がします。

味の基準などと言いつつ、実はラーメンの味についてはよくわからないのです。

もちろん、ラーメン以外の料理でもわからないのですが。

わかるのは「宝龍」よりうまいかまずいか。

そもそも、ラーメンの味なんてわからなくていいとさえ思っています。

この何十年かで飛躍的においしくなったのはありがたい話です。

しかし、「たかがラーメン」でもあってほしい、という願望がたぶんあるのです。

店で麺の固さとか脂の量を尋ねられるとなんとなく気恥ずかしくて、ついすべて「ふつう」にしてしまいます。

 

飲みに行ったあとラーメンが食べたくなるのは、酒を分解するためにブドウ糖が少なくなり、それを補給するためである、という説があるようです。

しかし、やはり身体には悪い。

具とスープだけ(卵、チャーシュー、もやしなど野菜)をスープに入れた「麺抜き」とかできないのでしょうか。

パン抜きのビッグマックもあるくらいですから。

と思って念のため調べてみたら、すでに「麺抜きラーメン」が存在するので、資本主義の恐ろしさを思い知りました。

かき氷の氷抜き、あんパンのパン抜き、焼肉の肉抜き、たけのこごはんのごはん抜き、「杉山清貴とオメガトライブ」の杉山清貴抜き……