天気に左右される

昔、ある女の子が「私は天気の良し悪しで気分が変わったりしない」といった。
たぶん私が「雨はいやだね」みたいなことを軽い気持ちでいったからだ。
私はその女の子のことを心底うらやましいと思ったものだ。

私は子どもの頃から天気に左右される。
正確にいえば、天気に体調が左右され、それに引っ張られて気分が左右されるのだ。
雨の日に学校に行きたくなかったのはわがままではなかった(たぶん)。
ここのところ、気圧が体調に影響を与える、ということが世間で言われ始めた。
まったくそのとおりなので、低気圧が通過する日はそっとしておいてほしい。

私は以前左腕を折ったことがある。

開放骨折(複雑骨折)をして、橈骨と尺骨の二本の骨を接続するため、二箇所を切って約十針縫った。
そのあと金具を取り外すために同じ場所をもう一度切って、もう一度縫った。
相変わらず縫合した跡は残っている。
たぶん死ぬまで消えない。
傷跡は雨になると痛む。
引きつるようになるのだ。
もともと天気に左右される男が、さらに天候に敏感になってしまった。

天然パーマである。
湿度が60%を超えると、髪の毛がくるくるし始める。
くるくるした髪の毛が気になって集中できなくなっていく。
それがいやで囚人のような短髪にしたのだけれど、それでもくるくるする。
毎年、梅雨から台風シーズンまでは苦行の日々。

ゴビ砂漠に住みたい。