『マイノリティ・リポート』

スティーヴン・スピルバーグ監督

 

2054年のアメリカ。

「プリコグ」と呼ばれる三人の予知能力者(女性)。

彼女たちは厳重に警備された施設内の「プール」で生かされている。

殺人を予知する「装置」なのだ。

プリコグから取り出された画像と被害者、加害者の名前が印された球によって「犯罪予防局」は犯罪が発生する前に現場に急行し、殺人を防いでいる。

ジョン・アンダートン(トム・クルーズ)は犯罪予防局の刑事。

ある日プリコグが予知したのは、ジョンが見ず知らずのリオ・クロウという男を銃殺しようとすることだった。

一転、ジョンは追われる立場になり……

 

2002年の作品。

初見です。

当時、2054年の社会をどう描いていたか見るとおもしろい。

「アレクサ、ライトつけて」のようなことは達成されたなあ。

また、個人個人をターゲットにした広告もインターネットで現実化されています。

立体画像はVRで近づいている。

一方、交通手段や人の意識の取り扱いは映画が先を行っている印象。

 

追跡シーンをはじめとしてユーモラスな場面も多い。

しかし全体のトーンとしてはデヴィッド・リンチ的だなあ、と思いながら見ていました。

殺人が予告され、その画像がフラッシュ・バック(フラッシュ・フォワード?)的に繰り返されるところが似ているのかもしれません。

また、画像をあえて「汚い画像」にしていることも影響しているのでしょうか。

とはいえリンチさんとは違ってスピルバーグ監督なので、難しい筋ですが親切に分かりやすく描いてくれています。

 

「犯罪予防局」が廃止された、という結末を見る限り「犯罪予防」は間違っていたというのが作り手の意見のようです。

しかし殺人が明確に予測できるなら、「犯罪予防局」は存続したほうがいい、という世論があってもいいのではないかとも思います。

表現や内心の自由と、行為に対する規制のバランスという観点で見ると、また別の結末があってもいいのかもしれません。

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この記事を書いた人

m-betsuo(べつお)

やる気のない中年男性が、やる気を出そうとしています

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