苦闘!苗場山(下山篇)

べつおのわるだくみ
死闘!苗場山(登山篇) 先日、ZABAさんから山に登ろうとのお誘いを受けました。 向かうのは苗場山です。 ZABAさん、TODOさんの…

山小屋らしい山小屋に泊まったのは今回が初めてでしたが、よく眠れました。

三度寝くらいして、最終的に3時に目が覚めました。

前日、小屋の方から4時45分頃に日の出が見られる、とのアナウンスがありました。

4時にヘッドライトをつけて、小屋から外に出ました。

 

まずは今さら登頂(小屋から1分なのに行ってなかった)。

 

あいかわらずの霧で、日の出は見えそうもありません。

幻想的といえば幻想的ですが、すかっと晴れてた方がよかったなあ。

残念です。

 

朝6時前に朝食。

ハムやたけのこなど。

 

ごはんと味噌汁。

 

支度をして、6時40分に小屋を出発します。

お世話になりました!

 

ヒカリゴケ?

 

よくこんな岩場を登ってきたなあ、と思いながら下ります。

 

下りるのも一苦労です。

8合目当たりに来て、今ごろ晴れてきました。

この空がほしかったのですが。

 

鎖場を下るのは、登るのと同じくらいか、それ以上にきつい。

大きな岩を避けながら下りていくと、登りよりも足の筋肉を使います。

次第に足の制御が効かなくなってきました。

もはや自分が下りるのがやっと。

他のメンバーに気を遣う余裕がありません。

登りと同様に、パーティーが完全分解してしまいました。

 

私はひとりで歩いているときに、よろけた弾みで斜面から滑落しました。

夢中で斜面に生えているササを右手でつかみ、足を引っかけてなんとかよじ登ろうとするのですが、足場がゆるんでいて、つま先がずり落ちてしまいます。

このまま遭難するのか、と一瞬考えました。

リポビタンD的な腕の力が最後にわいてきて、どうにか登山道に復帰しました。

ふぇー。

ササがちぎれなくて助かりました。

ありがとう、ササ。

 

それ以降、下りることに恐怖を感じながらも留まるわけにも行かず、着地するたびバランスを崩し、何度も転倒しました。

自分が三人の中で先頭に立っているのですが、どこかで待っていたらたぶんそのまま動けなくなりそうな気がして、朦朧としながらも下りていきます。

駐車場に着いたのは10時20分。

下りのコースタイムが2時間50分ですから、50分遅れ。

ほんとに足ががくがく。

きつかった。

 

ZABAさんが1時間後に到着。

やはり足に来ています。

少し道に迷ったとのことでした。

 

汗びっしょりの服を着替えて、車の中でTODOさんを待ちます。

最初は軽口を叩いていたわれわれも、時間がたつにつれ心配になってきます。

15時になってもTODOさんが現れないので、さすがに何かあったのではないか。

自分自身が滑落しかかっているので、その可能性もある。

駐車場は携帯の電波がまったく通じず、連絡の取りようもありません。

下山してきた方に、誰か追い抜いてこなかったか尋ねてみました。

すると、少し上で完全にへばって座り込んでいる人がいる、と教えていただきました。

登山靴をもう一度履いて5分ほど登ってみると、リュックサックを背負ったまま仰向けになっているTODOさんを発見しました。

TODOさんはまだ4合目に着いていないと思い、無理だと思って休んでいたとのこと。

水もなくなり、10歩歩くと転んでしまうような全身疲労困憊の状態でした。

もう少しで着くからと励まし、リュックを背負ってあげて、ともに下りてきました。

何とか無事でした。

よかった。

 

反省点が多い登山でした。

・力量にあったコースを選ばなかった(祓川コースのほうが歩きやすかったと思われる。TODOさんは祓川コースのほうがいいといっていたのに)

・コースの下調べが甘かった

・パーティーがばらばらになってしまった

・全員が地図を持つよう徹底していなかった

・お互いの水の量などを全員で確認しなかった

などなど。

大事故につながりかねないインシデントでした。

今後もし山に登るならば、気を付けなくてはいけません。

山を甘く見てすみませんでした。

今度行くなら祓川から!

 

きつかったけど、たまにはふだん使わない身体の部位を強制的に使うのはいいものです。

復帰に向けて、少し自信になりました。

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この記事を書いた人

m-betsuo(べつお)

やる気のない中年男性が、やる気を出そうとしています

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