父が健康オタクで、身体にいいということをいろいろやっていた。
断食道場、気功、太極拳、玄米食などなど。
健康のために生きているのか。
私はそんな父をばかにしていました。
それだけ健康に気を遣っていたにもかかわらず、父はある日腹が痛いと言い出した。
腹筋のやり過ぎかもしれん、と言った。
しかしそのままあっけなくがんで死んでしまったのは、壮大なネタとして評価したい。
結果的に自分が父の健康オタクぶりを受け継いでいるとしか思えないときがあります。
長生きしたいとは思わないが、生きている間はできるだけコンディションが良いほうがいい。
三年間寝ていた者としては最近そう感じます。
シニカルな健康オタク。
テレビでは健康番組がたくさん放送されています。
あまり見てないけど。
母親は、いつもそういう番組を見て混乱しているようです。
あれをやったらいけない、これを食べた方がいい。
何が何だか分からないそうです。
そういった番組を馬鹿馬鹿しいと思っています。
なのに、いつのまにかなんとなく身体に良さそうだという風評を聞いて購入してしまったものがあります。
例えばココナッツオイル。
これはたしか美容院でいいって聞いたから買ったんだな。
コーヒーに混ぜてみたけど、うまくなかった。
スムージーを作るためのミキサー。
朝食代わりにしようとしたけれど、一ヶ月くらいで作らなくなった。
いつも皮肉交じりに見ている私ですらこんなに振り回されるのだから、テレビを四六時中見ている人たちは、確かに混乱してしまいそうです。
健康でいるために、情報に対してどの程度のスタンスで向き合っていくべきなのか。
先日読んだ『勝間式超コントロール思考』で勝間和代さんはこういっています。
健康に関する情報を手に入れようとすると、いろいろなテレビ番組や雑誌、書籍で専門家からそうではない人まで、いろんなことを言っているので、あまりにも情報量が多過ぎて迷ってしまうと思います。どれが本当でどれが本当ではないのか分からなくなります。
わたしのお勧めは、 取りあえずある程度信頼ができる情報だと判断した場合にはそれをいきなりうのみにせずに、仮説として捉えて淡々と実行してみることです。
そんなところでしょうね。
健康にいいことは何もやらない!というのもそれはそれでストレスになりそうですから。
あまり前のめりにならず、仮に失敗しても取り返しの付く程度にやってみる。
健康についてこんなことを考えたのは、店でスムージーを飲んだからでした。