「親指シフト」をご存じでしょうか?
PCの日本語入力は、ほとんどの方はローマ字入力を使っていると思います。
そしてごく一部がかな入力。
「親指シフト」は1979年に富士通が考案した、もうひとつの入力方法です。
同一のキー(例えば「T」)について、親指シフトのキーを押しながら打鍵すると「れ」、親指シフトのキーを押さないで打鍵すると「さ」が入力できる、というしくみです。
かつては親指シフト専用のキーボードもあったようですが、時の流れとともに淘汰されほとんど消滅してしまいました。
しかし親指シフト入力自体は、JISキーボードでキー配置をソフトで入れ替えることで生き残っています。
「Evernote」に残っている日記めいたものには、2011年7月13日に「HKKB LITE2 FOR MACをAmazonで購入。親指シフトの練習を始めた。」とありました。
ちなみに「HKKB LITE2 FOR MAC」というのは、外付けキーボードです。
当時、入力について並々ならぬ熱意を持っていたことがわかります。
私の親指シフト歴も、もう7年近くになるわけです。
親指シフトを始めたのは、塩澤一洋先生のこの記事からだったように記憶しています。
たぶん「ただでさえ仮名漢字変換を必要とするタイピングにおいて、ローマ字入力は、さらにもう一段階の変換を強いている」という部分に共感したのでしょう。
練習を始めて、数ヶ月したらブラインドタッチで打てるようになりました。
入力が速いかどうかはわからないのですが、打つのはとても楽になりました。
塩澤先生のいうとおり、一音を一打、というのが自分には合っていました。
一度その快適さに慣れると、親指シフトでないと気持ち悪くなってしまいました。
職場のWindowsPCも「やまぶきR」というソフトを使って、親指シフト化しました。
仕事を二年以上休んで現在に至ります。
自宅ではMacを親指シフト化して使っています。
仕事には夏には戻りたいなあ、と考えていますが、休んでいる間に職場のPCのセキュリティが強化された模様。
「やまぶきR」を使えるかどうかわかりません。
自宅では親指シフトしか使っていないので、ローマ字入力できるかなあ。
と思っていると、こんなものが販売されているのを見つけました。
PCと外付けキーボードの間にアダプターを噛ませることで、好きなキー配列が使用できるようになる、というものです。
セキュリティが強化されたとはいっても、外付けキーボードをとりつけるくらいは許されていると信じたい。
勝間和代さんも「かえうち」を導入されています。「かえうち」は注文してから手元に届くまでにある程度時間がかかるようなので、早めに手を打っておこうと思います。
それにしても先日買った服といい、復帰に向けても形から入りますね。