数年前までは、晩ごはんの際に何かしらアルコールを摂取していました。
缶ビールか缶酎ハイか。
最後の頃は焼酎をお湯で割っていました。
病気で休んでいるあいだもしばらく飲酒の習慣は継続していました。
おそらく健康診断で数値が悪かったのをきっかけに、ほぼ完全に習慣としての自宅飲酒はやめてしまいました。
飲んだところで別にいいことはなく、飲まなくなったら酒代が浮くメリットがありました。
意外と簡単にやめられるもの。
最近は、ZABAさんのお誘いで飲みに行くくらい。
大江健三郎の『個人的な体験』の頃の小説を読んでいると、アルコール中毒っぽい描写の主人公がよく出てきます。
大江さん自身が当時アル中に近い状況だったようです。
飲んでいるのはだいたいウイスキー。
読んでいるだけでウイスキーの匂いがぷんぷんしてきます。
私はそれを読んで、ウイスキーを飲めば難しいことが書けそうな気がしていました。
村上春樹の初期の小説といえばビール。
がんがん飲んでいます。
飲んで車を運転したりしています。
現代であればコンプライアンス的に問題があると怒られそうです。
だけど楽しそう。
もちろんそのあと大変な目に遭うことになるのですが。
考えてみると、ひとりで酒を飲むということについては大江さんや村上さんの影響があったんだなあ。
鬱々たる気分にはまっていく大江的飲酒と、祝祭的気分を彩る村上的飲酒。
二人とも運動(水泳とジョギング)で自身の生活を作り替えていった部分も似ています。
私が飲酒習慣を脱したのも、お二人のおかげかもしれません。