浪速のモーツァルト

NHK「バラエティ生活小百科」に大音楽家、キダタローさんが出ていた。

御年90歳だそうである。

元気。

というか、昔とまったく変わらない。

髪型も。

あたりまえか。

 

関東地方のテレビではなかなかお目にかかれなかった。

あいかわらずの脱力系笑いであった。

そしてそれを聞きながら、私はキダタローさんの芸風に相当影響を受けていることを思い知った。

どういうことか。

 

おもしろいだろうこの話、がはは、がはは、という巻き込み型の笑いがある。

小学校のクラスの人気者はだいたいがこれ。

子どもの頃関西に住んでいた私も、同じようにやってみたかった。

だが、技術的にも精神的にも無理。

そんなとき、芸人でもないのに笑いをとるキダタローさんに惹かれた。

無表情に淡々と、しかしくだらないことを絶妙のタイミングで言うスタイル。

これならできるかもしれない。

 

と、現在の自分のトークの起源を想像しているのだが、あながち外れてはいないと思う。

 

脱力系のお笑いは増えてきているが、キダタローさんはたまに切れ芸に持ち込む力もあり、その総合力は卓越していたと記憶している。

私の切れ芸はマジに受け取られて周りの人がみんな引いてしまう。

人格的にまだまだである。