ロープウェイを使うと、簡単に山頂近くまで行くことができるのだった。
ロープウェイを下りて、少しだけ歩いて山頂に着いた。
山頂は広場のようになっていて、いくつか出店が出ていた。
お腹が空いた。
もう時間も遅くなったせいか、多くの出店が売るものがなくなって店じまいを始めようとしていた。
弁当が一つだけテーブルの上に置かれた出店を見つけた。
「これをください」と店の人に言った。
ふと店の人の顔を見ると、彼は安倍首相だった。
私は安倍首相にあまり好感を持っていない。
しかし、弁当を安倍首相から買うにあたって「あなたのことは嫌いだから、弁当買うのはやめました」というのは礼儀知らずだし、間違っている。
「安倍さんから買ったお弁当はもったいなくて食べづらいですね」とわたしは言った。
言ったそばから、少し卑屈になりすぎたと後悔した。
安倍首相は苦笑いをしながら慣れない手つきでお金を受け取り、弁当を私に差し出した。
早口で何かをつぶやいたがそれが感謝の言葉だったのか、謙遜の言葉だったのかは分からなかった。
安倍首相は本当に一人で弁当を売っているようだった。
SPが周りにいなくていいのだろうか?
こんな夢を見たとしたなら、どんなことが考えられるか。
①「私」は実は安倍首相のことが大好きだ。
②「私」は首相になる器である。
③「私」はSPにあこがれている。
④お腹が空いた。